年度末(3月末)に転職した場合、前の勤務先の源泉徴収票は、原則として退職後1か月以内に受け取ります。3月31日に退職したなら、目安は4月30日までです。
ただし、源泉徴収票の対象となるのは1月1日から12月31日までに支払われた給与です。年度末に退職した場合は、4月入社の新しい勤務先で年末調整を受けるため、前の勤務先の源泉徴収票を提出することになります。
3月末に退職した場合の受け取り時期
退職者の源泉徴収票は、前の勤務先が退職後1か月以内に交付するのが原則です。
| 退職日 | 受け取り時期の目安 |
|---|---|
| 3月31日 | 4月30日まで |
| 3月30日 | 4月29日ごろまで |
| 4月1日 | 5月1日ごろまで |
実際の交付方法は、郵送、手渡し、電子交付など勤務先によって異なります。最終給与の計算や事務処理の都合で発送時期が前後することはありますが、退職から1か月を過ぎても届かない場合は、まず前の勤務先の給与担当部署へ確認してください。
「年度末」と「源泉徴収票の対象期間」は違う
会社の年度末は一般に3月31日ですが、源泉徴収票の給与の集計期間は、原則として1月1日から12月31日です。
そのため、3月末に退職して4月から転職する場合、同じ年の1月から3月までに前の勤務先から支払われた給与が、前の勤務先の源泉徴収票に記載されます。4月以降に新しい勤務先から支払われる給与は、新しい勤務先の源泉徴収票に記載されます。
ここでいう「支払われた給与」は、働いた月ではなく、原則として給与の支給日を基準に考えます。たとえば、3月分の給与が4月に支払われる場合、その給与がどちらの年分に含まれるかは、給与の支給日や勤務先の処理によって決まります。
転職先の年末調整に間に合わないとき
同じ年に転職し、前の勤務先から給与の支払いを受けている場合は、通常、新しい勤務先で前職分を含めて年末調整を行います。その際、新しい勤務先から前の勤務先の源泉徴収票の提出を求められます。
- 前の勤務先から源泉徴収票を受け取る。
- 記載された氏名、給与の支払金額、源泉徴収税額などを確認する。
- 新しい勤務先が指定する期限までに提出する。
源泉徴収票が年末調整の期限に間に合わない場合、新しい勤務先では前職分を含めた年末調整ができないことがあります。その場合は、まず前の勤務先に発行状況を確認し、新しい勤務先には「前職分の源泉徴収票が未着である」と伝えてください。
年末調整を受けられなかった場合は、状況に応じて自分で確定申告を行い、前職分と転職先分の給与を合わせて精算します。確定申告が必要かどうかは、給与の支払状況や控除の有無によって異なります。
1か月を過ぎても源泉徴収票が届かない場合の対応
まず、前の勤務先の人事・総務・給与担当へ、次の内容を伝えて確認します。
- 退職日
- 源泉徴収票の発送日と発送方法
- 登録されている住所やメールアドレス
- 最終給与の支給日
住所変更後に旧住所へ送付されていることや、電子交付の案内を見落としていることもあります。届いていない理由を確認したうえで、必要なら再発行を依頼してください。
勤務先に請求しても交付されない場合は、税務署へ相談できます。源泉徴収票がないことを理由に、記載内容を自分で推測して年末調整や確定申告を行うのは避けてください。
年度末に転職した場合の結論
3月31日に退職した場合、源泉徴収票は原則として4月30日までに前の勤務先から交付されます。受け取ったら、新しい勤務先の年末調整に使うため保管し、提出期限を確認しましょう。
4月末を過ぎても届かない場合は、前の勤務先の給与担当へ発送状況を確認するのが最初の対応です。







